外反母趾の痛みの多くは靴選びの問題です。ご自身に合った靴選びができれば、驚くほど簡単に痛みを改善することができます。
靴は、カラダを支える土台の足を包む、とても大切な道具です。靴選びはデザインだけで決めるのではなく、以下の4つのことを意識して選んでみてください。
きちんと選べると、「えっ靴ってこんなに楽に歩けるものなの?」って驚かれると思います。
- サイズがあっている(実寸+1.0~1.5cm)
- 靴がねじれない、曲がらない
- 鳩目の数が5つ以上あること
- カカト部分がしっかりとしていること
靴選びが正しくできると、カラダの安定感が増し、カラダの不調を調えるきっかけになります。
カラダの不調は足元から
外来、セミナー、講演会でもお伝えしているのですが、カラダの土台は足です。土台である足に問題が起こると、そこから多くの症状に繋がってしまいます。
これは建物で考えてみるとイメージがつきやすいです。建物を建てる時、まずは地盤をしっかりと調えますよね。地盤が斜めであれば、建物をまっすぐと立てることができません。
それは人間も同じ。まずは足がしっかりとしていないと、カラダを支えることができないのです。
やはり、建物も人間も土台がしっかりしていることが大切。。
痛みや症状に目を向けがちですが、そこに答えはない場合が多いです。痛みや症状は「結果」でしかありません。
原因は他の場所に眠っています。カラダの土台である「足」もその一つです。
灯台下暗しにならないように、まずはご自身の足を見直してみましょう。
外反母趾の原因は靴?
足が非常に大事な部位だということは、分かっていただけたかと思います。それと同じくらい大事な道具をご紹介します。
それは靴です。
靴選びで、カラダが変わると言っても過言ではありません。
先日、今井院長の代打としてKBCテレビ「サワダデース」のスタジオで靴選びについてお話をさせていただきました。
放送でも会お伝えしたのですが、靴選びのポイントは以下の4つです。
上から簡単に説明します。
・まずは、ご自身の足のサイズをちゃんと知ることです。靴屋さんなどでも計ってくれると思いますので、ぜひ計ってみてください。
足の実寸がわかったら、そのサイズに+1.0~1.5cmしてください。それがあなたのスニーカーのサイズとなります。
・サイズがわかったら次は靴選びです。
カラダを守るための靴選びで大事なのが、ソールの部分が硬いことです。ソールが柔らかければ、足に捻じれが伝わってしまい土台が崩れてしまいます。
・そして、鳩目の数。
靴ひもは、足と靴を一体化させるテーピングのような役割があります。鳩目の数が少ないとしっかりとした固定ができません。最低でも5つ以上が望ましいです。
・最後はカカト部分がしっかりとしていること。
私たちのカラダはカカトの上に、膝や腰が乗っています。カラダの最下部にあたるカカトが、簡単にズレてしまってはカラダは安定しません。指で押しても潰れないような靴を選びましょう。
カラダに合わせた靴選びができていないと、足に負担が多くかかるため外反母趾などの症状に繋がることもあります。
逆に言うと、靴選びがしっかりできてくると外反母趾などの改善をすることができます。膝痛、腰痛などにも同じことが言えます。
靴ひもはしっかりと
靴選びがしっかりとできていても、効果が出ないことがあります。
その原因は靴ひもにあります。上記のとおり、靴ひもはテーピングのような働きがあります。カラダを守るために、しっかりと締めてください。
脱ぎ履きは確かに面倒かも知れません。
しかし、その一手間で健康を保てるんです。健康に魔法はありません。日々の小さな積み重ねが大事。
いつまでも自分の足で歩くために、しっかりと締めてくださいね!
目安としては、靴ひもとベロの部分に指が入らない程度です。
日々のケアも大事
外反母趾の改善には、足指のストレッチ「ゆびのば体操」が効果的です。
硬く縮まっている足指の筋肉を優しく伸ばしてあげることで、足の機能を高めることができます。カラダを良い状態にして使うことが、良い運動に繋がります。
外反母趾の改善であれば、無理のない程度に歩くことが一番!
クリニックでは、体操の効果を長続きさせ、安定した歩行のために「ゆびのばソックス」を併用して頂いています。
ゆびのば体操とゆびのばソックスでカラダを調えて、カラダに合った靴で歩く!
外反母趾だけでなく、膝痛や腰痛も、ご自身の日々のケアで調えていくことができます。
ぜひ、出来ることから生活の一部にされてください。
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執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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