七日爪って言葉をご存知ですか?
1月7日に爪を切ると風邪を引かないという云われがあります。
どうやるかというと・・・
七草がゆを作るときに
1月7日、七草がゆを召し上がるところもあるでしょう。私は長らく食べていませんが・・・
この七草を浸しておいた水をとっておいて、それに爪を浸して爪を切ると「カゼを引かない」というのが七日爪。
私も実際にやったことが無いので、爪が柔らかくなるまで長時間浸しておくのか、それとも初詣の時の手水のようにすこし濡らす程度でも良いのか分かりません。
でも冷たい水にずっと浸しておける根性があれば、そもそもカゼを引かないような気もしますが・・・
この面倒くさい方法を経て爪を切ると一年間カゼを引かずに過ごせるとのことです。
ぜひチャレンジしてみて下さい!
もっと簡単に風邪を引かないようにするには・・・
気合いで熱を下げる!?
なんてことを言う人がいますが、インフルエンザで39度の高熱を出しているときには気合いなんて出ません。
気合いで下げられるような熱なら、もともとそれほどひどくない状態だったのですね。
気力、精神力は土台となる体力があってこそ。体力がなければ気力も精神力も、気合いも沸いてきません。
「気合いだ、気合いだ、気合いだ~~~~!!」と叫ぶことが出来るのは、叫ぶことが出来るだけの体力があるから。
気合いも元気、健康があってこそです。
気合いで熱を下げることは出来ません。
やっぱり一番いいのは「カゼを引かないこと」に尽きます。
となると、そうです「あいうべ体操」、鼻呼吸ですよ。
顔面や鼻の温度が下がると風邪ウイルスの代表的なものであるライノウイルスにかかりやすくなります。
だから筋肉を動かして顔面の血流を保つのです。
下は「あいうべ体操」をした後の顔面の温度変化です。
顔が温かくなっていることが分かりますね。そして顔だけじゃなくてのどや上胸部までも暖かくなっています。
この映像、右と左でちょっと違いがあるような気がしませんか?
右の人物の方がより暖かくなっている感じがします。
そうなんです、同じ顔の体操でも左は「パタカラ体操」、右が「あいうべ体操」をした後なんです。
昔から行われているパタカラと声を出すオーラルフレイル対策の体操ですが、パッタッといった瞬発力のある動気ではあるんですが、大きくゆっくりとした動きじゃないのです。
あいうべ体操は、大きくゆっくりとした動きですからこの様な血流の変化として現れるんですね。
顔の温度、鼻の温度が高い方が風邪予防によいとするなら、やはりあいうべ体操がより効果的でしょう。
ということで、風邪予防に七日爪も良いけれど、本当にカゼを引かないためには「あいうべ体操」をぜひ続けて下さいね。
執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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