コロナ後遺症外来

コロナ後遺症と慢性上咽頭炎

最新情報は、こちらをご覧下さい(コロナ後遺症外来の説明ページに飛びます)。

コロナ後遺症とEATの文献(日本語訳)はらViruses_EAT_LC_Japaneaseです(DEEPLによるものですから、氏名などの漢字表記は誤記がありますのでご注意下さい)。

この新聞記事は、2021年11月26日しんぶん赤旗に掲載されたものです。症例を重ねてEAT(イート、epipharyngeal abrasive therapy、上咽頭擦過治療)が効果ありという実家を得ています。

なおEAT施行している医療機関についてはこちらをご覧下さい。

あさ出版特別サイト (いまだコロナ禍と言うこともあり中止している施設もありますので核施設に直接お問い合わせください、みらいクリニックではお答え、紹介が出来ません)

しんぶん赤旗コロナ後遺症記事2021年11月

コロナ後遺症に関しては読売新聞記事なども参考になさって下さい。またこれまでのブログなどにも記事を書いておりますので、参考になりましたら幸いです。

みらいクリニックでは、コロナ後遺症を特別な新しい病気として捉えず、従来のME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)およびそれに準じる疾患(ウイルス感染後疲労症候群)であろうとの考えの基で、慢性(および亜急性)上咽頭炎の治療に取り組んでいます。

コロナ後遺症の定義・診断があいまいなため「気のせいだ」あるいは「怠けているのではないか」という心ない誹謗中傷をする人もいます。

今の所、検査で異常があればコロナ後遺症と言えるものはありません。血液検査、胸部CT、頭部MRIなどで異常が無かったため「異常なし」とされてしまいがちです。

しかし、慢性上咽頭炎の存在を知るとと一変します。

病院での検査で異常なし=病気がない ではありません。検査技術にも医師の知識にも限りがあります。「異常なし」とは「病気なし」ではないのです。

これはコロナワクチン後遺症においても同様のことが言えます。子宮頸がんワクチン騒動の際も全国で慢性疲労症候群様の症状を呈するケースが続出しましたが、やはり慢性上咽頭炎が関与していました。コロナワクチン後遺症においても(私が経験したのはまだ10例以下ですが)上咽頭炎の存在を認めています。

コロナ後遺症で悩んでいる方々に伝えたいことがあります。

「病院で検査したが、こんなにキツイのに異常ないと言われた」と落胆することはありません。

原因不明の病気はあっても、原因のない病気はないからです。

その原因不明の病気の原因として見落とされがちなのが慢性上咽頭炎なのです。

みらいクリニックには、病巣疾患の原病巣となる上咽頭の治療で大勢の方が受診されます。それらの方々と比較しても、コロナ後の体調不良で悩んでいる人々の上咽頭炎の重症度は割合が高いのが特徴です。

コロナ後遺症重症割合

コロナ後遺症では、上咽頭炎の重症度は、重症39%、中等症56%、軽症5%、なし0%と、中等症以上が95%を占めます。この傾向は症例を重ねた今でも変わりません。

一方他の病気の原病巣となっている上咽頭炎ではどうでしょうか(例えば、IgA腎症や掌蹠膿疱症、胸肋鎖骨過形成症などです)。

対照群コロナ後遺症重症割合

重症は15%、中等症が58%、軽症21%、なし6%となって重症の割合が減って、中等症が増えていることがわかります。

すべての方に上咽頭炎が存在するわけではなく、他の原病巣が原因となっている(例えば歯周病、根尖病巣、扁桃腺など)もありますから、上咽頭炎が存在しない場合もあります。ところがコロナ後遺症では上咽頭炎が認められなかった例はこれまで経験がありません。

みらいクリニックでは、初回時に咽頭内視鏡による上咽頭炎の評価、そして1ヶ月後の再評価を行っています。

このケースですと上咽頭擦過治療(EAT)4回目には、上咽頭の粘膜腫脹が減少し、易出血性(出血のしやすさ)も改善しています。これにより症状の改善も認めます。ただし、一月の治療による症状の改善は50%程度ですから、全ての方がこの様に順調に軽快していくわけではありません。いろいろと治療の工夫やセルフケアの指導も行っていますが、いまだに試行錯誤の状態です(これらは第9回日本病巣疾患研究会において発表しました)。

上咽頭炎の評価

みらいクリニックでは、現在初診時と約一ヶ月後における咽頭内視鏡での状態確認を行っています。

上記50代女性の経過を見ると擦過後の出血の程度や全体的な粘膜腫脹(腫れ)が収まっていることが確認できます。症状も改善し治癒に向かいました(写真はいずれも経鼻擦過のみの時点)。

コロナ感染後の長く続く不調、集中力の低下などは長期(たとえば一年以上)に渡り存在します。周囲からも「こんなに長く症状が残るなんて聞いたことが無い」「療養中に楽したから怠け癖が付いたんじゃないの」と心ない言葉をかけられたりすることがありますが、それらは無知の故です。

企業の産業医でも知らないことがあり、理解を得られない事例が多数あるのは残念なことです。

しかしME/CFS(筋痛性脳脊髄炎、慢性疲労症候群)は新型コロナウイルス感染症のみならず、インフルエンザ、アデノウイルス感染など風邪症候群、上気道炎後に引き起こる可能性があります。けっして新型コロナウイルス感染症に特有のものではありません。

似たような疾患にギラン・バレー症候群やフィッシャー症候群といった神経障害があり、感染症に引き続き発症することがあります。

しんぶん赤旗の記事中の平畑光一先生のアドバイスです。

対応の大原則は「だるくなることをしない」。「体にかかる負荷を減らして倦怠感が出ないように、いかにその範囲を探って生活するかが大事」としたうえで、「働けないほど重症の患者の約7割が、EATと漢方やアミノ酸などを組み合わせた治療で明らかに改善

周りが「動かないからますます悪くなる」といって運動などを奨励しさらに症状を悪化させるケースもありますので、無理に動かないようにすることは必須です。まじめに仕事をしてしまう人ほど治癒が遅れる傾向にもあります。

すべてを慢性上咽頭炎で説明できるとは言いませんし、他の様々なメカニズムがあることが言われていますが、コロナ後遺症受診者の95%が罹患している上咽頭炎に関して治療していくことは大切なことだと考えています。

これからも知見を積み上げてより良い治療提供をしていきます。

執筆・監修 内科医 今井一彰プロフィール

今井 一彰
みらいクリニック院長
内科医・東洋医学会漢方専門医
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック開業
加圧トレーニングスペシャルインストラクター
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