
アレルギー外来(予約制)
初めに
アレルギーは一度かかってしまうと治癒しないと言われます。薬を飲み続けることによって、寛解状態を維持することが大切と指導をされます。
しかし、当院では、薬をなるべく使わずに、薬を離脱していく方法を採用しています。そして、寛解状態ではなく、治癒することを目的に診療に当たっています。
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症などの代表的なアレルギー性疾患でも、薬をやめていくことは出来ます。特に小さいお子さんの場合は、幼少児から”薬漬け”という状況も散見されます。出来ることなら、なるべく薬物は身体に取り入れたくないものです。
当院のアレルギー外来の特徴
アレルギーの原因として、口呼吸、冷たいものの摂取、運動不足等が上げられます。なかでも口呼吸は、大きな原因です。花粉が、ある人にはアレルゲンとして反応しますし、ある人には反応しません。そのアレルゲンの反応を薬で抑えるのが、現在の治療ですが、身体の方をアレルゲンに反応しないように変えていけばいいのです。
口呼吸を改善するあいうべ体操をすることによって、来院せずとも花粉症が治った、薬がいらなくなったという声をたくさん聞きます。
まずは生活習慣の改善指導、そして実際に薬をやめていくための手段をお伝えしていくことが治療の主体です。薬をやめるというのは、かなりのストレスになります。また症状がぶり返したらどうしよう、発作が起きたらどうしようととても心配になってしまいます。
それらをどのようにコントロールしていくのかも治療の一環です。目標は通院をしなくなること、薬を飲まなくなることです。寛解状態を維持することではありません。
対象疾患・年齢
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症
各種食物アレルギー
治療抵抗性の慢性じんましん
原因不明の湿疹など
月齢3ヶ月のお子さんから高齢者の方まで幅広く受診しておられます
診察・治療方針
喘息の発作時や状態がひどい場合を除いて、ステロイド剤は基本的に使用しません。アトピー性皮膚炎であれば、局所を治していく治療と、原因を治していく根本治療を平行して勧めていきます。
もちろん、一番大切なのは生活習慣の改善です。そのためにあいうべ体操や、鼻咽腔炎治療が必要になります。日常生活での細かなテクニックもお伝えします。
現在処方されている薬剤のリスト、サプリメントなどがあればそちらもお持ちください。ほとんどの場合、サプリメントなども必要なくなります。素晴らしい栄養素を摂取したとしても、身体がそれを吸収できなければ意味がありません。まずは身体作りが大切です。
喘息発作などの場合は、点滴などを行う場合がありますが、これまでの経験では、重積発作状態になったことがある方でも、よほどのことがなければ点滴治療まで必要になることはありません。
薬もほとんどの場合は投与しませんが、必要最小限の処方はいたします。薬を全く飲みたくない場合は、最初にその旨をお伝えください。
受診間隔など
2〜4週間に一度。遠方の場合は、さらに長くなる場合があります。
きちんと治療を行えば、速い方で1ヶ月目から、遅い方でも3ヶ月で薬を減らすことができます。
最後に
アレルギー外来には、お子さんが多くかかっています。小児科を標榜していないクリニックですから、ちょっとした病気ですぐに受診するという方はいません。ほとんどの症例が、アレルギー疾患で、多剤処方されています。小さい頃から薬剤を摂取し続けるという状態のお子さんは、少なくありません。
薬をやめて行くには、もちろんお子さんの努力も必要です。その努力によって、薬が減ってくるとどういう変化が起こるでしょうか。
特にお子さんの評価が変わります。病気で身体が弱いから、という自己評価、他者評価を改めることが出来ます。自分の力で薬をやめることが出来た、この体験は何事にも勝るものでしょう。そして、親御さんからすると、やはり自分の子どもだと、これまで身体が弱いと決めつけていた評価が180度変わります。
良くたとえに挙げられますが、お腹がすいた人に魚をあげるのか(従来の治療)、さなかの釣り方を教えるのか(根本治療)の違いです。子どもでも十分な説明をすれば、しっかりトリカイしてくれます。薬を飲ますだけではなく、それを自分の力で治療する術を伝えることが出来れば、どんなに医療が変わっていくことでしょうか。
そういう変化をアレルギー外来では、期待して診療を行っています。